花咲ける青少年

愛蔵版を読みました。この作品、久しぶりに読んだよ〜。そして気がついた。立人は最初から最後まで扱いが良かった!ある意味、ヒロインだったよ。ええ、花鹿が作中のどのキャラよりも漢だったし。そっかぁ〜。今となっては立人も随分可愛い子に見えちゃう不思議。それだけ私が歳を重ねたという事実に悲しくなります。作中にある、立人が倣一族の娘と婚約したくだりで、ユージィンの「お前の欲しいものをあげるよ」に花鹿は「立人が欲しいの」と答え、「いいよ、あげる。お前が苦しむくらいなら奴をおまえにあげるよ」と言えちゃうユージィンの無償の愛に泣いた。そう、奪うだけが愛じゃない。連載当時はユージィンのこの言葉には全く反応してなかったと思うの、証拠に全く覚えてなかったくらいだし。しかし、ある程度の人生経験を積んでくればこそ理解できる言葉です。そしてハリーの人心把握術はさすがとしか。人の心は日々いろいろ考え変化していきますからね。それを見越して立人をコントロールするとは。このあたりの描写、この作者は上手いですねぇ。愛蔵版6巻の273ページの立人をアニメではどのように表現してくるのか、森川智之氏の演技とともに今から楽しみで仕方ありません。これは立人の見せ場のひとつですからね。ちなみに20日の放送分はまだ4巻の途中でした。最後に、5巻のおまけに人気投票の結果があるのですが、1位は予想通りのお方でした。2位はなるほど納得。それにしてもこの1位と2位の差はすごいよ。1位は投票総数の6割を獲得しちゃってるので、2位以下の数字は桁が違うという有様です。