平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学

悪の心理学って?と思って手に取った本です。どちらかというと性善説的な考え方で過ごしている私には理解を超える事例ばかりでめまいがしました。「嘘」は人が生活していく上で潤滑油としても必要でしょう。しかし、度が過ぎると、詐欺であったり、犯罪に関わることであったり、と第三者の生活を脅かすことも出てくるわけです。本には、親の見栄の為に子供が犠牲になっている事例がありました。親自身は自分たちが取る行為は自分たち自身には最善だと思っている。でも、それは子供の為ではないこと。また、それが悪いことだという自覚がないこと。救いようがない、恐ろしい話でした。そしてその嘘をつく資質は遺伝的に受け継がれていくようです。その子供を見れば親がわかる、これは一部はあってるのでしょうね。だって、子供は親の会話を聞いて学習していくものなのですから。