黒執事

EDの映像はベックリンの絵画「死の島」をイメージしたものだそうです。怖い絵と言われているそうですね。ネットで検索したら出てくる出てくる。確かにそっくり!ベックリンはこの絵を5枚描いてるらしいのですが、5枚描かれた中で3枚目の画はヒトラーが所有していたこともあったそう。「死の島」暗闇に浮かぶ海か湖水に囲まれた小さな孤島は断崖の岩で囲まれており中心は生と死の象徴である糸杉が天高く生えている。島の入り口へ向かう小船には白装束の人が立っており、足元には白い棺。静寂が伝わってくる静かな絵画です。儀式を見ていると錯覚するほどに厳かな空気が伝わってきます。生を受けていた頃の悪事までもを浄化してくれるような気さえしてしまいます。幻想的ですね〜。ネットで見られた数枚の絵にも、みな違いがあります。しかし、どの絵も最期は静かな孤島に送られることを夢見てしまう魅惑的な雰囲気を持っています。死を望むというのはおかしなことなんですが、最期はこういうところで眠りたいと思う気持ちはわかります。不気味さを感じてもそれ以上に神秘的で心惹かれる部分が大きい。人はものごとの始まりと終わりに興味を抱くもの。この絵は生と死を取り扱うことで、それを表しているように私には思えました。だからこそ、記憶に残る。