黒執事#23「その執事、炎上」

実は一見まともな存在の方こそ、内には激しい狂気をはらんでいる。そんな存在がこのアニメでは天使でした。天使だからって善であるとは限らないよなぁ。。って思いました。だって天使=善、悪魔=悪という前提があることについてはこの作品では全く触れられていないし。さて、前回の「夢」から覚めた坊ちゃんでした。撃たれて流れ出た血が円陣を描き出し、眼帯を取り「こんなところで終わらない」と叫んだシエル。「お目覚めですね、坊ちゃん」というセバス。このやり取りは、一度ならず二度、またもやセバスを召喚したかのような描写でぞくぞくいたしました。シエルの前に姿を現したセバスの「勝手にお暇をいただき申し訳ありませんでした」に不覚にもニヤリとしてしまいました。どこまでも執事ありきなのね(苦笑)プルプルの暴走を止めようとする使用人3人。バルトの「麻酔弾がきれてしまった」に対して臆することなく「実弾ならあるだろう」と言い切るシエルと、遠くからそれを眺めウルウルするセバス(苦笑)セバスがシエルに惚れ直してるひとコマでもあったわけです。自我を失ったプルプルを撃つ命令をし「自らの誇りを奪われ目的さえも見えず生きていることがどんなに惨めなことか。」と続けるシエルのセリフが痛かった。でも、セバスを召喚し契約したシエルにすっかり戻った証拠でもあるわけです。ただただ生きながらえるよりも、尊厳ある死を選ぶ。シエル自らにも当てはまる言葉なのでしょう。次回は最終回。あのEDに繋がるように終わるんでしょうね、、きっと。そのためのあのEDだと思うんですよ。