蒼穹のファフナー

映画館へ行く時間がなくて、もう、待っていられない!ってことで、映画のネタバレ読んできた。ラストあたりで泣いてる人が多かったそうです。そりゃ、そうだよ!私はネタバレにあった「総士復活」の4文字をみただけで号泣した!感想サイトさん、ありがとう。ワタクシ、あなた方の感想読んで、嬉し泣きしました。
映画化決定後の情報をちょこちょこと見ていて心中複雑だったんですよ。嬉しいんだけど、怖いっていう感情。制作サイドが新キャラの外見を総士のようにするか迷ったという話があったので、総士について何らかの進展があるのかと期待はしていたけど、、、、。もう、戻ってこれないのかなーって諦めに似た感情があったの。もう終わりだって最後通告されるんじゃないかってひそかに怖く思ってた。HPで公開されていた一騎を後ろからハグする総士だって、一騎の妄想がなせる技としか思ってなかったし。もちろんサービスショットだろうって思ってた。そうやって、いちいち小出しにされる情報に振り回されないようにしてた。期待して裏切られたら・・・という予防線を張ってた。それだけに、ネタバレにあったあの文字をみたとき、嬉しくて泣いた。大声だして泣いた。アニメ放送当時、予想もしてなかった悲劇のラスト。そのアニメ終了から6年だよ。その間にあったRIGHT OF LEFTもリアルタイムで観ていて、今回のまさかの映画化。どんな展開が待っているのか気にならない方がおかしいよね。この映画は初見には向いて無くてアニメを見ていた「6年待った人向けの映画」だそうです。ネタバレ読んでもやっぱり自分の目で観たいよー。あくまでも一総目線でみるよ!一騎を後ろから抱きしめる総士を大画面で見たいんだーーー!その時二人はどんな言葉を交わしたの?気になってます。真矢はスルー!絶対!そして、なにより冲方ですよ!よくぞ書いてくれました!最近、悲劇のまま終わらせちゃう話のなんと多いことか。この手の続編にろくなのがないから、心配していたけど、この作品に関しては問題なかったようです。
総士――――――――!!!!おかえりーーーーーーー!!早く観に行きたいよーーーー!

一騎への気持ちに無自覚だった皆城がやっと気づくといいなぁ!と思って書いたショートショート。400文字で収めたい感じで。

総士
「一騎・・・」
いつだってお互いがお互いの名前を呼んでた。ずっと待ってると言って。
だからこそ、今のこの現実にめまいがする。
いつ、夢から覚めるのかと不安になる。
一騎から差し出された手を取るか一瞬迷って拒むことにした。
すると思いもよらないほどの強い力で抱き寄せられた。
「お前の不器用さは相変わらずだな。総士・・・やっと、やっとお前を抱きしめられた。もう、離さない。」
耳元で聞こえる一騎の声にすべてをゆだねてしまいたくなる。
でも、これ以上どうしろっていうんだ。僕はもう十分すぎるほど一騎にゆだねているというのに。
「なんだ?」
あえてぶっきらぼうに聞く。いつもならここで一騎は「なんだよ!?」って聞き返してくる。
聞き返してきたら話を逸らす。そういう作戦だった。
なのに、一騎からかえってきた言葉は逃げを許さない絶望的なものだった。
総士を・・・抱きたい」
僕を抱く腕の力が更に強まった。
「一騎とひとつになる・・・のか?」
「ああ・・・総士!!」
たぶん、これは僕がずっと待ってた言葉なのだろう。
だけど・・・クロッシングですでに心は一騎に捧げているも同然だ。
何度も快感を共有した。それで十分じゃないのか。
この上、この身体まで。
ああ・・・これはまるで同化ではないか。
この目の傷は昔の僕の欲望を一騎が切り捨てた証。
それなら僕はあの頃からずっと一騎と同化したいと思っていたんだ。
・・・そういうことだ。
観念して思いを言葉に乗せる。
「一騎・・・好きだ。もう、ずっと前から」
声が震えていた。
認めてしまえば後は気持ちが素直についてくるだけだった。
システム内で一騎の感情を共有していた時、僕は別の悦びに震えていた。
僕への感情までもが痛いほど伝わってきて、僕は一騎を支配している気さえしていた。
だけど、実際はどうだ?僕はこんなにも一騎の言動に一喜一憂している。
これがなんという感情か僕にもわかる。
「好きだ、、、かず・・き、一騎・・・一騎」
「知ってる。総士だってわかってるだろ?」
俺の想いの深さを、ずっとシステムで覗いてきたお前ならな。
そういって耳元で一騎が笑った気がした。