マリア・パヘス舞踊団「MIRADA〜ミラーダ〜」@オーチャードホール


帝劇へ行く前に東急Bunkamuraへ。1階のシアターコクーンではミシマダブル上演中でしたよ。そこを素通りしオーチャードホールへ。北野武も客席におりましたよ。カメラがたけしの表情を追っていたので、何かテレビの企画でもあったのかなぁ。
このミラーダ、世界初演ってことで期待してました。私、どーして20日だけにしちゃったんだろう、19日もチケット取って2日間通えばよかった・・・それほどまでに魅せる公演でした。舞踊団メンバーのダンスはまぁどこでも見られるかなぁってレベルなのですが、振り付けが素敵なのー。個々がワンテンポずつズレてターンしたり移動したりと動き出すあの輪唱のような振り付け、多用していましたね。あれ、私は好きですー。特に男性4人がワンテンポずつズレて、ひとりずつ駒のようにクルクルと回ったあたりはカッコよかった〜。
冒頭の無音の中で踊るマリアにみとれました。あの腕の長さ、彼女は背中からが腕に見える。肩は肩じゃなくて腕の間接のひとつ、なんですよね。肩の関節が柔らかく、背中から腕を動かしているように見えます。
時間の経過とともに満ち欠けする月を映しだし、舞台中央にカンテなどの演奏陣を配置し、マリア+男女8人の群舞はカンテ達の周囲をぐるりと取り囲み、くるくると移動しながら踊っていました。ああ・・・これ日本では盆踊りになっちゃうなーと残念なことを思い出した(笑)周囲を取り囲んでいるだけでなく、上手下手、舞台の奥や手前といったステージ上をめいいぱい使い、フォーメーションがめまぐるしく変化していました。そこが見どころでもあったし、移動するためのパソもとーっても素敵で、私も踊りだしたくなるほどのものがありました。
サン=サーンスの「白鳥」で踊るマリアのブラッソが素晴らしい。力強い羽ばたきを見せたり、身づくろいをするような羽の動きなど多様でした。ラストは「スワンソング」を思わせる朽ちていく様を見事に表現していました。
シギリージャだったかなぁ?ファンダンゴ???忘れちゃった><。。えと、フリルたっぷりで重量感のあるバタデコーラを着て、何度も蹴り上げてその場でターンし続けるマリアに脱帽。脚力凄い!場内からも拍手喝采でしたね。私、本当に感動して泣いたもん。また、アレグリアスでのマントンをぐるぐる回し振り続ける場面でも拍手が沸き起こってました。そうそう!ハレオも聞こえた。ひとしきり終えると「どうですか!?」といわんばかりにマリアが客席を眺めるものだから、こちらもついつい拍手したくなるんだよねぇ(苦笑)いや、アナタが凄いのはとーっくにわかってるから!って気持ちがあるのに、ああされちゃうとじっとみていられない。
また観たいなぁ。